満月の夜の息抜き

誰かに話す必要がないことたち。

僕にとって日常の中で旅を感じる要素

朝方に、普段混んでいるスタバが空いていて綺麗なお姉さんがゆったりとサーブしてくれたり、まだ通る人のまばらな渋谷のスクランブル交差点を眺めたりすると、うん、ふわっと旅の感覚を思い出す。

 

僕にとっての旅の感覚とは、昔ドイツに旅した時に、人気の少ない町の早朝のバス停で、テイクアウトしたファーストフードとコーヒーを食べながら、静かにインターシティバスを待っていたあの時や、ハワイのプライベートビーチが見える庭で、適当な食材で作った朝ごはんを食べている時の気分。

 

朝のスタバや渋谷と、それらに何か共通するものがあるかと考えてみた。

それは光の温度なんじゃないかと思った。つまり太陽の光の色。街中で浴びる光は蛍光灯や白熱球。こういうのはどんなに装っても画一的な色でしかない。皆んなが起き出して、沢山の人が溢れてくると、街中は安全や治安のためにそういう電灯が注く。

朝の光や昼の直射日光には、色々な色がある。青くなったりオレンジ色になったり。色に生きている肌触りがあるのだと思う。僕にとって旅の重要な要素は生きているその肌触りを感じられることなんだと思う。

旅にいくとなんでもない風景に心がときめく。こんな風に生きて暮らすのも悪くないよなと、思える時がある。それは全てが新鮮でみずみずしく感じる感覚。

光の温度によって、慣れ切ってしまっている日常の中に含まれてるそういうものがにわかに立ち上ってくるのではないだろうか。